経営において最重要な信念・理念とは何か?
信念・理念は最も重要なことですが意外と設定していない経営者・店舗が多いのが実情です。
これがない店舗は必ず潰れます。
「いやいや、潰れるなんて大袈裟だろ!」
と思うかもしれませんが、これは『真実』です。
では、そもそも「信念」「理念」とは何か?
「信念」とは?
信念とは「自分が正しいと信じている考え方」のことです。
例えば、ラーメンの中で最も美味しいのは豚骨ラーメンだ、さらには濃厚でトロトロのスープが最高にうまい豚骨ラーメンだ、というのも信念です。
この場合だと、いくつかのポイントがありますよね。
1つには料理の中で一番好きなものが「ラーメン」ということ。
2つ目が「ラーメン」の中で一番好きな味が「豚骨」を使ったもの。
3つ目が「豚骨ラーメン」の中でも「濃厚なスープ」が最も美味しい。
これが「自分が信じる最高に美味しいもの」であり、絶対に譲れないものとなります。
このように自分が最も正しいと信じる考え方が「信念」です。
とはいえ、考え方は様々なので、今回の例であればある意味「こだわり」に近いものでしたが、それが全てではありません。
僕の信念は「自分が笑顔であること・全員を笑顔にすること」という人生における自分のあるべき姿であり、自分が正しいと信じている考え方です。
あなた自身が、正しいと強く考えていることは何ですか?
「理念」とは?
ものごとに対してこうあるべきだという根本的な考え方です。
例えば、「自分の店舗があることで地域の活性化に貢献する」というのが理念であって、普遍的(ふへんてき)、つまり変わらない考え方のことです。
これは「信念」とは違って、自分が正しいかどうかということは関係ありません。
そうではなくて、ものごと=「店舗」というものが地域においてどういう役割を担っているか、どうあるべきか、という考え方です。
ちなみに、僕の理念は「食を通して豊かな社会を実現する」というものです。
あなたは、どんなものに対して、どのように考えていますか?定義していますか?
「信念」と「理念」が必要な理由とは?
では、なぜ「信念」と「理念」が必要なのでしょうか?
まずは、次の場合にどうやって答えを出すかを考えてみましょう。
- 何か問題が起きた時
- 新たな商品を開発するとき
- 新たな事業を始めるとき
さあ、どうでしょう?
解決するためにどうしますか?どのように考えますか?
いきなり言われても、どこから考えたら良いか迷いますよね。
これが答えです。
つまり、判断基準がないから困るのであって、そこで必要になるのが「信念・理念」であり、常に立ち還れる原点と呼べる場所です。
しかも、大切なポイントが「普遍的」であることです。
どんな時代でも、経営者が変わっても、変わることのない「判断基準」なんです。
もし「判断基準」がないと、考え方もブレるし、何か決め事をしたとしても右往左往することになり、継続することができなくなります。
つまり、コロコロ変わってしまうということです。
「信念・理念」が大きな基盤となる
実は、先ほどの問題点を解決するために「信念・理念」は必要になりますが、それ以上に重要なことがあります。
それが、一緒に働く仲間や取引先の方と「共感・共有」することであり、お客様から「共感・共有」してもらうことです。
つまり、あなたの信念・理念に共感してもらえるかこそ人が集まりますし、口コミなどで共有してもらうことでさらに拡がっていきます。
今であればSNSが拡散の役割としてくれますよね。
そうやってあなたの「信念・理念」が中心となってできあるものこそが『真の経営基盤』です。
逆を返せば、信念・理念がなくて「儲けるため」に経営すると一時的には成功するかもしれませんが、永続することはありません。
所詮は流行り商売だから、必ず廃れるという宿命にあるんです。
これで、どれだけ「信念・理念」が重要であるかが理解できたと思います。
さらに、ここでのポイントが「普遍的である」ことなんです。
変わらずいつまでも残り続けるものとなるんです。
さあ、まだ設定してない場合は必ず創ってくださいね!
あなたの店舗はみんなから必要とされているからこそ、永続的な経営ができるように「信念・理念」を明確にしましょうね!
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